自分にとって大好きな作品で、映画を見る中での指針のようなものになっている作品「映画大好きポンポさん」を久々に見直したので、感想をリライトしたくブログに、、、
原作は1巻のみ既読、マンガ大賞?か何かを取っているのを見て読んだような記憶があり。
↑KADOKAWAanimeさんの公式チャンネルに予告があった。
↑はるか昔にFilmarksで書いた自分のレビューという名のメモ。
作品概要
監 督:平尾隆之
登場人物:ポンポさん(小原好美)
ナタリー(大谷凜香)
上映時間:94分
制 作:CLAP
公 開:2021年
↓公式サイト↓
↑
漫画では各キャラクターの好きな映画が載っていたりして、そこから性格が伺えたりしたというのがあったが、公式サイトのキャラクター紹介に載ってた!
この映画好きっていうことは、そういう性格だよね!というのが見て取れると思うので見ておくとよりキャラクターたちに感情移入出来て良い感じ!!
↓制作のCLAPのHPより、「映画大好きポンポさん」の作品アーカイブスページ
監督のインタビュー記事やポンポさんのムービー等がまとめられてるので、深堀りするときに見てみると面白い。
あらすじ
「ポンポさんが来ったぞー!」
「ポンポさんってB級映画が好きなんですか?」
陰キャなジーンは凄腕美少女監督ポンポさんの下でアシスタントとして修業中、そんな中ジーン君がある映画の予告を任されることとなり、ジーンは学生時代から積み上げてきた能力を発揮していく。
そしてある映画の監督を任されることとなって。。。なお話。
感想 ※作中のシーンに言及あり、ネタバレ注意。
クリエイターや演者に憧れる、と同時に苦悩を感じる映画。
自分はクリエイター力が無いのでたくさんの尊敬と羨望を持った。
何度見ても一番感じるのは「作り出すことの苦悩」より「作り出すことへの憧れ」を強く感じる!と編集作業中のジーンを見て再認識した( ゚Д゚)
答えのない創作というものに挑むのは苦悩だと思う反面、僕にはない才能のある人達しか味わえない大変さなのだなぁ、、、とうらやましい感じもある。
「ちなみに15秒スポットは一番多くの人が見るから、出来栄えが直接売り上げにつながるの」
ジーンは任せられた責任を感じつつ、膨大な時間の映画から見せるべきところを刀を使ってまさに「カット」していく。というシーンが個人的に印象に強く残っている(`・ω・´)
ジーンは自分が一番良いと思う15秒スポットを目指してバチバチとカットしていくけど、あとで出てくる「自分の映画」をカットできないでひたすら悩むのと対照的な感じがした(´・ω・)
「ヤバい、、、売り上げとか、スタッフの生活とかどうでもいい、超楽しい!」
ジーンは今まで培ってきた知識や経験を使って自分のらしさも混ぜ込んだ15秒スポットを作っていく。
「責任」よりもクリエイターとしての「能力の発揮」にはまっていくのが印象的。
映画をそのまま使うのではなく、(オフショットを使う)変化球?を使ったところに奥手な感じだけどしっかりエゴを持ってるジーン君カッコいいな。
「2時間以上の集中を観客に求めるのは現代の娯楽として優しくないわ」
本作自体のテンポも良い、無駄なところのない引き締まったボディビルダーみたいな映画。
まるで作品内の映画「マイスター」のような。
この言葉が僕を「2時間以内で内容の詰まった映画」が好きだと認識された言葉だったと思っている。
「この映画は君に撮ってもらうから、頼んだわよ、ジーン監督」
ポンポさんの期待を目一杯背負ったジーンが映画を撮りだす、心配ながら、周りの協力やアクシデントをものともせず実力を発揮していく。
監督も演者も裏方もクリエイターなんだなと(笑)みんな自分の考えを伝え、作品を良いものにするという共通の目標に向かっていくチーム感が良いな、、、と思った!!
全体を通してとてもお洒落な感じ
映画がテーマの作品だからというのもあると思うけど、場面転換シーンなど、エフェクト豊富だったりガラスに反射した顔を映すとか、他の映画で見たことあるような少しひねったお洒落な映像が多い印象!!
自分の好きなシーンは「車の窓ガラスにポンポさんが映るシーン」と「ナタリーとジーンがプールで話すシーン」が印象的!!
でもやっぱり一番格好良かったのは最後のジーンが黒い狂気をまといながら自分の映画のシーンを取捨選択してデリートをどんどん押していくシーン。
ダルベールが失意の中ピアノに向き合っているシーンと重なるのがかなり格好いい!!
サブスクなら今時点で結構色々なところで見放題配信してるみたい!!