少し前に見た「アイの歌声を聴かせて」という映画を見ながら真っ先に頭に浮かんだ作品。
久々に見たけど2010年の作品か、やはりちょっと絵が古いな、、、と感じた。
↓見た時にイヴの時間を思い出した作品
↓昔はAmazonプライムかNetflixで見放題だった気がするけど、、、今は違うみたい?
作品概要
監 督:吉浦康裕
野島健児(マサキ)
田中理恵(サミィ)
佐藤利奈(ナギ)
上映時間:106分
公開日 :2010年3月6日
吉浦康裕監督ってイヴの時間を思い出させてきた「アイの歌声を聴かせて」も監督をやっているのか、、、だから思い出したのか。
「サカサマのパテマ」も雰囲気があって結構好きだった印象。
個人的にどの作品も「立場の違い」みたいなものが印象的な作品だったと感じている。
↓公式サイト
あらすじ
未来、たぶん日本。
”ロボット”が実用化されて久しく、
”人間型ロボット”が実用化されて間もない時代。
人間型ロボット(アンドロイド)が実用化されて間もなく、まだ溶け込めてなく社会の大半がアンドロイドにネガティブなイメージの世の中。
社会のルール上アンドロイドを見分けるために頭の上にリングが出る、な世の中で、人とアンドロイドを区別しない隠れ家的なカフェがあって、、、なお話。
↓公式サイトよりPV
色々なお話のオムニバスな作品
もともと「イヴの時間」という隠れ家的な喫茶店を舞台とした6話のアニメを劇場版にしたものなので、オムニバスな感じで話が進む。
※以降ネタバレあり
人とアンドロイドの違い、壁を強く感じる
序盤から不穏な、AIと人間との隔たりを強く感じさせる雰囲気。
「ドリ系」という言葉で揶揄したりまだアンドロイドを信用できない人が多い世の中の雰囲気、強烈なアンドロイドアレルギー?のようなものが蔓延している印象。
アンドロイドの頭の上にリングをつけることをルールにしていて、リングがあるかどうかで人とアンドロイドの区別がつく、というかそれしか見分けがつかないというのが絶妙な話。
そして区別がつかないのはアンドロイドも人間も一緒で。。。な所が良い。
モノなのかヒトなのか、という話が出るくらいにまだアンドロイドが異物と思われている世界観が凄く印象的。
ロボットピアニストについての話とか、人がアンドロイドに嫉妬している所とかもちょっとエモくて良い。
主人公がロボットの演奏に感動した、というのは機械が人の機微を理解できている、というようなことなのかなぁと。
人の身勝手さ
「壊れてしまったのかな、、、」
人間は人間で、平気でアンドロイドを捨てたりする。
都合が悪ければ命令・制御したり、記録を消したりするのを見ると人間の身勝手さが大分恐ろしく感じる。
アンドロイドの献身
「相手の、気持ち、かなぁ」
見た目が一緒でも違う、相手の気持ちを分かってあげたいというのは、アンドロイド→人間の方向でも一緒、という話は印象的。