結構昔に見て好みな感じだった「夜明け告げるルーのうた」を見直してみて、改めて良い映画だな!と再確認した。
なので色々調べたりついでにブログにまとめることに。
作品概要
監 督:湯浅政明
出 演:谷花音
下田翔大
上映時間:107分
公開日 :2017年5月19日
湯浅政明監督の初オリジナル長編アニメーションなのね!
湯浅監督といえば「夜は短し歩けよ乙女」とか、個性的な印象が強いイメージがある!
「犬王」は自分の知識不足でわからなかったなー、と記憶している。
公式サイト
あらすじ ※以降ネタバレあり
「海に近寄るな、あいつら音楽によって来よるんじゃ」
「わんぎょー!」
フカヒレと人魚の町、日無し町という田舎町で音楽が好きだけど周囲に秘密にしてるカイ(下田翔大)、受験生だけど進路も未定な感じ。
友達と沖の島(人魚島)へ行ってバンドの練習をしていたところ、誰かが歌っていて。
そんな中、町に何か不穏な雰囲気が、、、なお話。
映画のPV
くねくね、ゆらゆらした独特の雰囲気とかゼリーみたいな水の感じから、湯浅監督らしいクセのある良い意味で雑感?がある不思議な印象を受ける。
いきなり音楽に合わせてテケテケと踊るのは陽気な感じなのも良い。
陰気な田舎町で都会へ憧れる若者
日無町は名前の通り、ずっと日陰で陰気な雰囲気。
白く塗ったウニとか、人魚への畏怖が地域に根付いている感じも後ろ向きなド田舎って印象を植え付けられる感じがする。
「やっぱ東京生まれだからかな?」
「なんか都会的」
「都会はそんなあまくなかったー」
みたいな田舎と都会、みたいなのをちょいちょい出してくるあたり田舎コンプレックス丸出しな感じは、ド田舎民の自分としてもわかる!な部分がある(´Д`)
でもthe田舎町!な町おこしの雰囲気は嫌いになれない(`・ω・´)
ルーとの出会いで変わっていく
「何か遠すぎない?」
ルー(谷花音)と出会って、後ろ向きで距離を取っているカイが少しずつ前向きに、明るくなっていく。
ルーは元々人に危害を加えるつもりはないうえに、人間が舩を座礁させないように石積みを管理しているのか。
「好きなもんばっかだな」
「俺、本当はこの町も誰も、なんも好きじゃない」
好きがたくさんあってまっすぐ言えるルーと、現状を好きじゃないカイ。
怖がる人、利用しようとする人
「今回は歌って踊る、かわいい人魚だ」
人魚を怖がる大人と、町おこしに利用しようとする大人。
バズって上機嫌な子供と、楽しそうくらいで深く考えてなさそうな子供。
カイはルーと穏やかに暮らしたいだけみたいだけど、、、
実際人魚がネットで拡散されて、都会っぽい人たちが田舎な日無町に押し寄せてきて。
ルーの人気やキャッチーさは散々利用しておいて、危険や不都合があると捕まえて危害を加えて、大人たちは都合が良いなぁ、、なんて。
そんななか「お陰様のたたり」で町全体が謎の浸水をしていく、人魚たちは人間達に傷つけられてもなお、人間を助けるために死力を尽くしていく。
おーはじめは気づかなかったけど、密猟の兄ちゃん達、人助けしてるじゃん。
日が当たる町、前向きになっていく
「日の当たる町になったね」
お陰岩が崩れて日が当たるようになって、前向きな雰囲気があるけど日に当たれないルーを含めた人魚達がいられなくなって。
カイ達の考えに変化がありながら前に進んでいく姿が、視聴後にポジティブな印象を与えられたのもすごく好みの感じ!
「君の”好き”は僕を変える」